座頭市とは – 人物設定

座頭というのは江戸時代の盲人の呼称のひとつで、市というのは主人公の名前です。
目の見えない市さんということで座頭の市さん、座頭市ということ。
ちなみに盲人にも階級があったようで、座頭というのは一番低い位だそうです。

市さんの生まれは笠間(茨城県笠間市)。幼少の頃、失明した。
目が見えないので馬鹿にされないようにと剣術を熱心に学び、居合斬りの名人になった。

時代は天保(西暦1830年頃、江戸後期)。
今では按摩をしながら各地を旅している。
旅のお供の杖は仕込み杖(日本刀が仕込んである杖)。

座頭市はふとしたことから やむなく人を斬ってしまい、それ以来やくざに付け回される。
旅先でもいろいろな争いに巻き込まれ、しまいには凶状持ち(≒凶悪犯)として手配されてしまう。

博打がめっぽう好きで、賭場があれば出入りして丁半博打を打つ。
勘が鋭く、賽の目も読むし、相手のいかさまも見抜く。
たまにはトリッキーな事も仕掛けて金を稼ぐ。

こう書いていくと、座頭市とはやくざで博打好きで凶状持ち、どーしようもない人だと言われそうだ。
だが根はとても良い人で 堅気の人にはいつも優しい。
困っている人があれば損得を顧みず助ける。
金に執着しない。困った人のためにパッと使う。
そして女性にもてる。(主役だから当然だよね)

斬り合いも自分から仕掛けたことはない。
斬りたくて人を斬っているわけでもない。
決闘を終えた後、「あーまた人を斬っちまった」と苦悶の表情を浮かべる。

盲目というハンディキャップを抱えて按摩をして旅をする。
人から馬鹿にされ蔑まされることもある。
だが戦いとなればめっぽう強く、悪党を次々にやっつける。
正にマイノリティーヒーローの王道!

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